おいらのいる生活

おかさま、観ないで！
聞いちゃダメ！
だって、それじゃ、surpriseがなくなっちゃうでしょう！

むちゃ言うなっての！
うちは、58平米しかないマンション住まいで、リビングは１２畳。
同じ部屋にいるのに、どうやって、観ないで聞かないで居られようぞ（反語）。

むしろ、おいらのその大真面目な発言がsurpriseだよ。まったく。

さて。

今日は、おーちゃんのお話です。

おーちゃんは、我が家で別名「ワシのは？星人」と言われています。
なにか楽しそうなことがあると、野生の感で嗅ぎつけて、スタスタとやってきて、「ワシのは？」「ワシの分はどれだ？」「ワシの場所はどこだ？」ってな調子で、遠慮なく割り込んできます。

その際のお約束と言えば、「強い意志とさわやかな笑顔」。
この二つで、「割り込み」という失礼な行為を、いとも簡単にやってのけ、自分の居場所を構築して、日々ご機嫌にサバイバルしているわけです。

例えば、私とオットが仲良くしていると、おいらは、いじけます。
「おとさまとおかさま、仲良くしないで！」と言って、いじけちゃう。

ところが、おーちゃんは、違います。
満面の笑みで、二人の間に物理的に割って入り、どっかり座り込んで、双方に愛想を振りまいてご機嫌になります。

「わしが加わって、もっと楽しいだろう」と言わんばかり。

ワシのは星人の真骨頂ですね。

そんな、自己中心的なおーちゃんですが、ただゴーインなだけではなく、周囲に気遣いを見せることもあります。

例えば、おいらが悪さをして、私に怒られたとします。
間に入って、場を和ませるのは、きまっておーちゃんです。

反省部屋（寝室）に強制退去させらたおいらを、迎えに行くのは、おーちゃんの役目。
おーちゃんがどんな魔法を使っているのか、私は知らないけど、おーちゃんが行くと、いじけていたおいらも、ニコニコになって、機嫌がなおり、謝罪の言葉も素直に出ます。

もちろん、おいらを迎えに行く前に、私の前でおちゃらけてみせて、ぷぷぷと笑わしてくれるのも、おーちゃんです。

まったく、おーちゃんにはかないません。
家族のだれも、おーちゃんの替わりはできないでしょう。

彼は、１歳８か月にして、家庭という小さな組織の中で、自分にしかできない役割を見つけ、確実に遂行しています。
ああ、こうやって、社会とのかかわりを学んでいくんだね〜。

基本は末っ子のわがまま坊主で、プチイヤイヤ期で、面倒なことも多いけど、いつのまにか、いないと困る存在に成長したんだなあ。
とりあえず、夏休みはあと１か月あまり。
おーちゃんの出番もまだまだ多いと思いますが、ひとつよろしく頼んます。