おいらのいる生活

そんなわけで、顛末記をまとめておきたいと思います。

11日（木曜日）

おーちゃん、朝から、熱は8度台後半。
2日ほど前までは、朝は下がって午後に上がるパタンだったが、ついに朝から高熱。
しかも、かなりぐったり。
食欲はゼロ。
遊ぶ元気はなく、横たわったきり動かない。
前日までは、機嫌が悪くて、ずっと私を拘束してたくせに、この日はウンでもスンでもない。
時々、うとうとと、眠るような様子だが、咳が出て目覚める。

動かないのをいいことに、私は病院へ行くまでの時間に家事をすます。
今思えば、虫の知らせだったかも。

クリニックの混雑時間をさけて、10時過ぎにクルエラ先生のクリニックへ。

聴診をして、軽い肺炎みたいだから、レントゲンのある病院へ行った方がいいと言われる。
自衛隊か、おいらが入院したクルエラ先生の母校の大学病院か、どちらかを勧められたので、迷わず自衛隊を選択。
だって、近いんだもの。

クルエラ先生から電話連絡を入れてもらって、即行くことになる。
紹介状を書いてもらって、その足で車に飛び乗り、レッツゴー。
ちなみに、紹介状は保険でカバーされ、タダだった。

病院へ着いたら、ちょうどお昼のチャイムがなったところ。
締めようとしてる窓口に滑り込みセーフで、受付をしてもらい小児科へ。

小児科の受付で体温を測ったら、38.6℃。
赤ちゃんにとっては、それほどの熱じゃないけど、おーちゃんはどろりとした目で、ぐったり…
中待合に入ったら、看護師さんが廊下で待機。
準備万端で待っててくれたみたい。
まずはお約束の体重身長を計測。
78センチ、8.3キロ。

ちょっと少ないなあ…

そして、すぐ診察。

先生は（たぶん覚えてないだろうけど）、おーちゃんが生後まもなくからお世話になってる先生。
そして、これまたお約束の、うしろに学生さんが3人。
看護学生さんもひとり。

先生、胸の音を聞いて、喉を見て、すぐに入院しましょうとおっしゃった。
中耳炎もまだ残ってるようだし、肺炎の音がするので、週末家で見るより、入院して点滴した方が早いと…

というわけで、入院が決定。

病棟へ向かう足で、まずはレントゲン。
その後、病棟について点滴。

このふたつの体験により、おーちゃんは

「病院でおかさまと離れるとイタイ目に合う」

を覚えちまったようでした。
これ以降、私の姿が見えなくなろうもんなら、それはもうお怒りで…
オットでもなだめることはできなくなって、大変往生しました。

夕方、先生から、おーちゃんの鼻水からRSウイルスが検出されたと聞きました。
ウイルスだから抗生剤は利かないけど、合併症があるといけないので、抗生剤の点滴を続けましょうと言うお話でした。
おいらくらいの幼児がかかると、普通の風邪のような症状で終わってしまうRSウイルス。
でも、赤ん坊には、しばしば悪さをするようです。

おーちゃん、災難だったね…

点滴が200ミリを超えた頃から、おーちゃんはおしっこを再開。
汗もうっすらかいて、少し元気になりました。

この日の午前中は、おっぱいも受け付けなかったのに、夕方にはおっぱいも少し。
夕食に出た味噌汁とおかゆも、1／3づつくらい食べました。
素晴らし。

看護師さんと相談して、夜は病院にお任せして帰ることにしました。
おーちゃん、夜中も何度か起きますが、おっぱいを咥えたら、飲むというより、3回くらいくちゃくちゃして、寝ちゃいます。
しっかり飲むのは、朝方の1回だけ。

だから、朝はやめに行けば、夜中は授乳の必要はない。

自衛隊病院は、看護師さんの手があるので、夜中泣いても寝かしつけしてくれると言います。
ま、小児科の入院患者少ないし…ね（汗

ためしに、初日帰ってみて、ダメなら翌日から泊まってみては？とベテラン看護師さんに勧められ、やってみる気になりました。

というわけで、寝かしつけたら、朝までしばしのお別れ〜

12日（金曜日）
朝、6時くらいに病院へ。
おーちゃん、酸素テントに入って、ぐっすりお休みでした。
聞けば、昨晩も2度ほど起きたけど、看護師さんの抱っこ＋トントンで寝たそう。
ただ、寝入ると酸素飽和度が落ちちゃうので、テントが必要だったようです。
おーちゃん、私の気配に気づいて、目を覚まし、抱っこぉ〜。
そして、おっぱいをがぶ飲み。

テントって、ビニールハウスみたいな感じだから、暑い。
汗びっしょりで、喉が渇いていたようです。

肺炎おーちゃんの一日は結構忙しい。
吸入、検温、聴診が4時間おき。
抗生剤の点滴が1日3回。
いずれも、器具を操作したり終了が近くなると、いちいちアラームが鳴るので、この間は寝られたもんじゃない。

それに加えて食事が3回＜当たり前

そして、おーちゃんの大嫌いな先生が1日3回くらい回診。

さらに、この日は、抗生剤による下痢がピークで、なんと1日20回のおむつ替え。

その合間におっぱいを飲み、うつらうつら寝て、とにかく忙しかった。

しかし、おかげで夕方には37度台に下がり、飲食も少しづつ改善してきたので、24時間の点滴を外してもらいました。
少し身軽になったおーちゃんは、とにかく抱っこか、添え乳を要求。

看病は、体力勝負だわ。ほんと。

夕食時、おーちゃんなぜか、超、超、超不機嫌。
熱も下がって、おなかも空いてるはずなのに、とにかくじっとしていない。

なんと、度重なる下痢で、おしりがお猿さんのようにまっかっか。
食事中にも関わらず、あわてて看護師さんに助けてもらって、行水。
おしりを洗って、プロペトを出してもらい、おむつしたら、ベビー服のボタンは留めず、できるだけ圧迫しないように。

そして、立ったまま、食事再開。

ようやく、食事を口にしました（笑

座ると痛かったのね…

夜、寝かしつけて終了。
昼間、なかなかまとまって寝られるタイミングがなかったので、バタンキューで寝ちゃいました。

13日（土曜日）
朝、病院についたら、看護師さんに抱っこされて泣いてました。
少し前に起きたそうで、それまでは、よく寝てたとか。
やはり、夜中にテントが必要だったようです。

夜勤の看護師さんがおしりの状態があまり良くないとおっしゃる。
一度先生に診てもらいましょうということになりました。

しかし、幸い、この日朝方を最後に、下痢がストップ。
1日お通じがありませんでした。
抗生剤の点滴は、下痢にならずに済んだようです。
おーちゃんに合っていたのでしょう。

もともと、肌の丈夫なおーちゃん。
夜には、ほぼ元通りにまで回復しました。
おそるべし赤ちゃんの回復力！

また、この日午後には、熱も平熱。
おーちゃんは、病室の外に興味津々。
実は、おーちゃんの病室の真向かいがプレーコーナーで、おもちゃがたくさんおいてあったのです。
そこで、一応誰もいないときを狙って、おーちゃんと遊びに行ってみました。

おーちゃん、久々のおもちゃに大興奮。
プラレールの箱から、電車という電車を全部出して、ご満悦。
ご機嫌で遊びました。

この時以来、おーちゃんは、暇なときのほとんどを、このプレーコーナーで過ごすことになりました。

食事は、病院食が合わず、持参したものをちょびちょび食べる程度。
普段が大食いなので、それと比較すると半分程度ではありましたが、はたから見たら、食欲は完全復活に見えたようでした。

14日（日曜日）
朝、病室へ行ったら、おーちゃんは一人で仁王立ちで泣いていました。
この日は、たまたま看護師さんの手がなくて、少し前から放置されてたらしい。
聞けば、夜中何度も起きて、よく寝られなかったみたいと。
また、昼間はあんなに元気だったのに、やはり夜中は酸素が落ちて、テントが必要だったと言います。

うーん。。。まだ退院は無理そうか。

この日は日曜日。

小児病棟には3人しか患者がおらず、お見舞いのひとも少ないし、人の出入りも最小限なので、とても静か。
おーちゃんは、抗生剤が点滴から飲み薬に変更になり、吸入＋検温の回数も減りました。
なので、とーーーっても暇になりました。

暇になったのがわかったのか、おーちゃんはとにかく1日中眠り姫のように眠り続けました。
朝ごはんを食べて、寝る。
10時過ぎに起きて、おっぱい飲んで、また寝る。
昼ごはんを食べて、また寝る。
三時過ぎに吸入で起きて、またその後寝る。
夕食の気配で起きて、夕食。

体調がよくなったおーちゃんは、寝付きもよくなり、ずっと添い寝の必要もなかったので、私は、持って行った本を2冊読むことができました。
それくらい、寝てました。
普段、昼間は寝ない子なので、ほんとに、何が起こったのかとびくびく。

しかも、昼間そんだけ寝たら、夜寝ないんじゃないかとこれまたびくびくしましたが、あっさり撃沈。

ドキドキしながら、病院を後にしました。

15日（月曜日）
朝、病院へ行ったら、おーちゃんは泣かずに看護師さんに抱っこされて、むすっとした顔で待っていました。
聞けば、酸素テントの必要はなく、夜中1回も起きずに、ノンストップ睡眠だったとか。
生まれて初めてじゃない？？？？？

おむつを変えたり、吸入をしても起きなかったというから、文字通り爆睡だったようです。

私が行ったら、ニコリと満足げ。

それまで抱っこしててくれた看護師さんにバイバイをする余裕っぷりでしたΣ(￣ﾛ￣|||)

実は、おーちゃん、熱が下がって見るからに元気になってきても、なぜかニコリとしませんでした。
ぐずるわけではないのですが、いつも不機嫌そうな顔で、起きている時はいつも私にべったりだったのです。

ところが、この日は朝からすっきり、さっぱり顔。

朝食前におっぱいがぶ飲みしたと思ったら、速攻でプレーコーナーへ。

普段通り、キラキラニコニコで、遊び始めました。
途中、私がちょっとティッシュを取りに病室に戻ったりしても、ニコニコとお手ふりで見送る余裕も。

前日までとは、まるで別人のようです。

朝食を挟んで、またプレーコーナーへ。
吸入もプレーコーナーで。
検温も、薬もプレーコーナーで。

ついでに回診もプレーコーナーでお願いしました。

入院患者が少ない自衛隊病院。
その辺の融通は利きまくりのようです。

回診の結果、この日の退院が決まりました。
朝から、あまりに元気すぎて、1秒たりともじっとしていないいつものおーちゃんだったものね。
もう、病院のベッドで暮らすのは無理！
潮時だったので、助かりました。

こうして、おーちゃんの初めての入院生活が終了しました。

私にとっては、二度目の子供の入院。
でも、昨年のおいらの時より、ずいぶん楽でした。

何と言っても、泊まり込まずに済んだことがとても大きかった。
それに、つわりまっただ中の妊婦じゃなかったし。
病院が徒歩10分程度の近距離だったし。

物心ついてからの幼児だと、夜ひとりでおいていかれることをかたくなに拒否したりするのでしょうが、赤ん坊は、環境に適応しやすいので、その辺も楽だった理由かもしれません。

唯一困ったのは、私の食事。
自衛隊病院の周りにはコンビニもない上、週末だったので食堂もクローズ。
私は、家の近くで買って行ったコンビニのおにぎりや菓子パンなどが主食だったので、暖かい食事に飢えてしまいました。
まあ、贅沢な悩みっつったら、それまでだけど。

しかし、家族の入院はほんとにひと騒動。
もう、ほんとに勘弁してほしいわ〜

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退院後のおーちゃんは、とにかく入院中のなにかを取り戻そうとしてるのか、よく食べよく笑い、一段と愉快になりました。
病院の先生や看護師さんにも、それくらい愛想よくしたらよかったのに…

また、入院して血液検査をしたおかげで、貧血であることが判明。
治療が必要ということで、鉄剤をしばらく飲むことになりました。
これで、さらにパワーアップしたら、もう手がつけられないかも。

というわけで、入院顛末記は、以上です。
長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。