おいらのいる生活

I had a play date on Sunday.
It was fan!
（日曜日に友達と遊んだ。楽しかった！）

というものでした。

それはそれで、その通りなんですが、もう少し詳しく言うと、おいらは先週の日曜日は、前のプリのフェスティバルに行って、そこで、友達と遊んだ…のです。
で、どうして、「フェスティバルに行った」と書かずに、ただ「友達と遊んだ」と書いたのか尋ねました。

すると、おいら…

だって、それは、ニールが書いちゃったんだもん。
同じこと書いたら、ダメでしょ。
自分は自分のこと書くのがいいんだよ！

(;￣Д￣)

おいら、実は、昨年も同じクラスだったお友だちが、今のクラスにひとりだけいます。
その彼も、フェスティバルに来ていて、おいらも含め、みんなで一緒に遊んだ…のです。
で、友達に、先にフェスティバルと書かれちゃったので、おいらはちょっと困って、play dateという表現を使ったというのです。

なるほど。

実は、日本の学校とインターの教育の大きな違いの一つに、インターでは、「答えは自分の言葉で書く」という教育が徹底されているということがあります。
例えば、日本では、よく国語の問題で、「筆者の心情を表している部分を抜き出しなさい」という設問がありますが、インターでは、本文から抜き出すことで答えとするというような設問は、まずない…と言われています。

抜き出す方が合理的に回答が導き出せるとしても、必ず自分の言葉で書かないと、盗作だとして、点数がもらえないというのです。

私は、この話を聞いた時、どちらも筆者の心情を慮る訓練として「あり」だけど、自分はどっちが好きかと言われたら、インターの設問だなと思いました。
なぜなら、私自身が、過去に、なんとか自分の言葉で回答を書いて、ことごとく×をもらった経験があったからです。

おいらたちが、「筆者の心情を慮る訓練」に入るのは、まだまだ先のことですが、今から、自分の言葉で書くという訓練は始まっているんだな…と思いました。

同じ場所で、同じ経験をした友達と、違う日記を書く…

これって、年長児のボキャブラリーと作文力では、簡単そうだけど、難しいと思う。
おいら、よく頑張ったね！と褒めておきました。

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インターネットが身近になって、大学生のレポート作成は、もっぱらグーグルで検索して、コピペが当たり前だと言われています。
採点する先生もグーグルで検索して、コピペかどうかチェックするのが一苦労だとか…

他人が書いたものを、出所を明記して引用するのではなく、コピペして、良心の呵責なく自分のものとして提出できる神経が、元研究者の端くれとして、私には、さっぱり理解できません。
どういう教育を受けると、そうなるのか、不思議でなりませんでした。

だって、他人の書いたものを、自分のものにすり替えて利益（単位）を得るってことは、コピー商品天国の中国となにも変わらない。
日本企業は、中国のコピー商品によって、莫大な損害を被っているけれど、日本だって、他人のものをコピーして平気のへっちゃらな人材を、どんどん作り出している。
そのモラルの恐ろしさに気づいている教育関係者は、いったいどれくらいいるのかしらと。

が、たった5歳のおいらが「他人と同じことを書いてはいけない」と言い切ったのを見て、その理由がわかった気がします。

日本では、他人の書いたものを丸写ししすることが正解…と教えられて育つのだから、そら、コピペして作成したレポートを自分のものと考える学生が増えて、当然かもしれないなあ。。。と。

以前、研究の関係で見知ったアメリカの小学校では、他人の書いた文章をどうしても自分の文章に使いたい場合は、「引用する」ということを、しっかり授業で教えていました。
日本でも、「抜き書き」に対して、安易に点を与えるのではなく、「正しく引用」して解答を作成する方法を、小さいうちから教えるべきじゃないかなあと思います。

そういう積み重ねが、国際的に通用する人材の育成に大きく寄与すると思うし、ある意味で、英語教育よりも、ずっとずっと大事なことじゃないかと思います。
少子化で、大学全入時代が目前に迫っている日本ですが、最高学府で研究するに足るモラルを持った学生を、小学校から高校にかけて、キチンと育てないと、大学全入しても、なんも意味がない。

日本の学校、頑張れ！