おいらのいる生活

おーちゃんとおいら、無事に共存できるでしょうか…ドキドキ。

1学期最後の日、おいらのプリでは、クラスごとにクリスマスっぽいイベントが開かれます。
おいらのクラスでは、最後の1時間に親たちも参加して、クリスマス＆フェアウエルパーティーが開かれました。

パーティーの最初は、子供たちのクリスマスソングの合唱から。

イベントで子供たちの歌があるというのは、日本では当たり前ですが、プリではわりと珍しいことです。
日本では、教室に当たり前のようにピアノやオルガンがあり、先生は伴奏できるのが当たり前。
幼稚園と言えば、何かにつけて歌、歌、歌。
おはようの歌、お弁当の歌、お片付けの歌…

歌が嫌いな子にとってはむしろいい迷惑かも…というくらい歌三昧なんじゃないでしょうか。

ところが、インターでは、歌を授業に取り入れるかどうかは先生次第。
すべての教室に、ピアノがあるわけでもありません。

おいらの場合、昨年の担任の先生は、趣味が音楽でギターを弾ける先生だったので、授業の中に上手に歌を取り入れており、むしろ大きなウエイトを占めていましたが、そういう先生は、かなり珍しい。
今年の先生は、なにかない限り、歌は歌いません。

しかし、おいらのプリの場合は、クリスマスにチャリティーコンサートがあり、この時だけは、全員で合唱の練習をします。
というわけで、コンサートで歌ったクリスマスソングを最終日にももう一度披露してくれたと言うわけです。

おいら、もちろん言うまでもなくセンターで、一番大きな声で歌っていました。
いや、あの、大きな声じゃ言えませんが、おいら、ひどい音痴。
それでいて、人一倍声が通る。

集まったママ達が、かわるがわる私の方を見て、「おいらは大きな声で堂々と歌っててすごいね〜」という視線を送ってきます。
こっ恥ずかしいったらありゃしない。
でも、それが、おいらの良いところでもあるんだけど。

ま、でも、言ってしまえば、みーんな音痴なので、どうってことないという噂も。
たぶん、日本の幼稚園と比べたら、とんでもなく低いレベルの合唱なのですが、元気の良さと楽しそうな感じだけは、負けない…という素敵な合唱でした。

そのあとは、サンタさんがプレゼントを持って登場。
昨年は、アドミのお兄さんがサンタ役をやったのですが、子供たちがアドミのお兄さんだとわかってしまって、ややどっちらけだったせいか、今年は、サンタ役のボランティアの募集がありました。
最初は、イギリス人の子のパパがやるはずだったのですが、仕事でドタキャン。

で、代わりに白羽の矢が立ったのが、スイス人の子のベビーシッターさん。

もちろん、女性です。

が、とても良いガタイをしています。
少なくとも、日本人の女性で、あれだけ大柄な人を探すのは、なかなか難しいでしょうというくらい、立派な体型。

で、彼女がサンタの衣装を着て、つけひげをつけて登場しました。

子供たちは、てっきり今年もアドミのお兄さんが来ると思ってたから、誰だか謎の人物があらわれて、唖然、騒然。

しかし、話すと女性だとバレてしまうので（というか、たぶん彼女は、英語はあまり得意じゃないので）、トークは昨年サンタ役だったアドミのお兄さんが担当。
今年は、二人羽織状態のサンタとなりました。

プレゼントは、事前に親が自分の子供用に学校に預けておきます。

我が家は、おいらの好きな「おさるのジョージ」シリーズの絵本にしました。

で、サンタから、ひとりひとりプレゼントを受け取って記念撮影。

その後、サンタを見送る際、Mr．スミスがやっちまいました。

それでは彼女にもう一度ありがとうを言いましょう！

私を含め、Mr．スミスの近くにいた数人のママが、あわてて、

him! him!　Not her!

と、訂正。

子供たちの数人は、それでピンときたようで…（汗

おいらも後から、今年のサンタさんは、女の人だった…とか言ってました。
あ〜あ、Mr．スミス、やっちゃった！

サンタが帰った後は、おやつタイム。

いつもは、午前中のおやつタイムは1回なのですが、この日は半ドンなので、おやつをふたつ用意してくるよう指示がありました。
なので、多くの親が、いつもと同じようなおやつ（果物やスナック菓子以外の甘くないお菓子など）をひと組、そして、パーティー用に普段は持たせないようなお菓子類（甘いものやスナック菓子など）を持たせました。

おいらも、1回目用にバナナ、二回目用にクッキーとゼリーを用意。
おやつが2回あるというので、とても楽しみに出かけたわけですが…

おいらがかばんから出してきたのは、バナナ。

どうやら、パーティー用のを、1回目のスナックタイムに食べちゃったようです（笑

あちゃーと思ってたら、横にいたママも、同じことを言っていました。
約半数の子が、おいらと同じ過ちを犯していました…

ま、子供なんて、そんなもんよね。は〜。

その後は、椅子取りゲーム。

意外とすばしこそうな子が早々にしくじったり、華奢な女の子がずっと勝ち残ったり、盛り上がる盛り上がる。

後半、女の子と一つの椅子に座っちゃった男の子が、さっと女の子に譲って自分から負け組席に移った時は、ママたちから、「さすがgentleman！」と拍手喝さいでした。

子供たちのゲームの後は、当然ママたちの出番。

私はおーちゃんがいたので参加しなかったけど、ママたちの椅子取りゲームで勝者になったのは、gentleman君のママで、gentleman君は、とてもうれしそうでした。

次に、子供たちが自分で作ったクリスマスカードを親にプレゼント。
このカードは、先だって開かれた授業参観で作成したもの。
Mr．スミスが用意した見本を見ながら、子供たちがまねして作るのですが、同じ見本を見て作ったとは思えないくらい、ものすごい個性的な作品ばかりで、とても楽しい。

私が参加した日は、サンタクロースを色紙を切り抜いて貼り付けて作る…というのだったのだけど、先生たちは、材料を配ってくれた後は、最低限しか手を貸さない。
手順や作業の内容は、子供自身が自分で決めて進めて行きます。

だから、見本を忠実に再現する子がいる一方で、すべての直線で型どられたレゴで作ったサンタみたいなのを作った子や、大きく丸いお腹に、昆虫のように細い手足のサンタの子もいれば（むしろ、どうやって切り抜いたの？？？というくらい細い！！）、海賊のような帽子のサンタや、赤鼻のサンタ（トナカイと勘違い？？？）などなど。
先生たちは、それぞれを「全員がクリエイティブですばらしい！」と褒めてくれます。

見本は見本。
見本通りじゃなくて、ぜんぜんOK。
むしろ、見本よりも、いかに素敵な作品に仕上げるか！が勝負の世界なのです。

もちろん、見本通りに作るのも、4〜5歳児にはややハイレベルな代物。
だから、見本通りに作れる子は、それはそれで称賛に値するという課題でもあります。

おいらはほぼ見本に忠実に作りましたが、手袋だけは、見本の赤でなく白い色にしていました。
何かの本で見たのか、「サンタの手袋が赤いのは間違いで、白が正しい！」と先生に説明。
すると、Mr．スミスは

さすが！よく気付いたねおいら！
これは、間違い探しだったんだよ。
きっと誰も気づかないと思って、こっそり赤にしておいたんだ。
でも、このことは、僕と君との秘密にしよう。
ほかのお友達は気付くかな？？

と、ウインクしながら、おいらの主張にノッてくれました。
その場の機転でそう答えたのか、本当に間違い探しだったのかはわかりませんが、Mr．スミスは、

おいらは、いつも本当に細かいところまでよく観察するのが得意で、感心するんだ。
それに、先生からの指示がなくても、自分でちゃんと手順を考えて合理的かつクリエイティブに作業をできる。
すごいでしょう！

と、まるで自分のことのように自慢げでした（笑

閑話休題。

クリスマスパーティーの最後は、ママたちから、先生や今学期いっぱいで園を離れてしまうお友達に、記念品のプレゼント。
私も、出産おめでとう！のカードを頂きました。

さすがに年中さんにもなると、子供たちも、ちゃんと参加できるし、先生方がちゃんと企画して準備してくださっているので、とても楽しいひと時でした。
Mr．スミスが、親たちに人気がある理由のひとつは、子供たちだけでなく、親たちも楽しめるイベントの企画力なんじゃないかなと思います。

当たり前ですが、幼稚園で子供たちが生き生きと楽しそうにしているのを見ることは、親たちもとても満足することです。
そういう場づくりの力って、幼稚園の先生に必須だよなあ…としみじみ思いました。

ちょっと例がアレかもしれませんが、旭山動物園の「行動展示」と同じ…ですね。

そんなこんなで、怒涛の一学期も無事終了。

今学期は出産もあったし、本当にあっという間の3か月半でした。
でも、プリに入って、一番おいらの成長を感じることの多かった3ヶ月半でもあった気がします。

学年ひとクラスになったことで、月齢の高い子と同じクラスになって揉まれた事や、弟ができたことで精神的にも成長したし、ものごとを「ちゃんとやることは良いことだ」ということをちゃんと認識したおかげで、ちゃんとやろうとするようになってきました。
また、自分の興味のあることについて、もっともっと知りたい、もっともっとやってみようと積極的にいろんなことにチャレンジするようになってきたのも、頼もしい限り。

また、英語も大きく上達したと先生に言われるようになりました。
ここ最近のおいらの英語で目覚ましいのは、英語と日本語の切り替えスイッチが高性能になってきたことで、家では日本語、プリでは英語というのが定着してきたことです。

いっとき、私とは会話の７〜８割が英語という時期もありましたが、最近は２〜３割くらいまで減少。
さらに、日本語のセンテンスに英単語が混じることがだんだん減ってきて、日本語の時は日本語だけで話そうと努力する様子がよく見られるようになってきました。
しかし、一方で、ボキャブラリーは、英語の方が豊富かな…と思うこともしばしば。

日本語をキープするのではなく、上達させていくために、これからどうやっていくか、しばし考えどころに来ている気がします。

とは言え、以前のようにおいらにかかりきり…というわけにもいかず。

冬休みは、毎日少しだけでもいいから、おいらと遊べる時間を作れるといいなと思ってはいるのですが、どうなる事やら…
とりあえず、おいらにとっては楽しい冬休みに、おーちゃんにとっては、心穏やかに過ごせる日々になるよう、ガンバレ私！ってことで。