2009年02月08日

乱暴するお友達のこと

今日は、私の実家へ。
おいらが、私の実家で一番楽しみにしてるのは、私の父のウクレレ。

決して高価なものではないけど、私が生まれる前から父が愛用してるものだから、かれこれ50年ものくらいのウクレレで、遊ばせてもらってご機嫌でした。

基本的には、打楽器ラブなおいらですが、ウクレレやギターの類も、わりと好き。
今度、ハワイに行ったら、ウクレレ買おうかな♪<わたしが欲しい!

さて。

今日は、おいらのクラスメートアンディのお話。

イギリス人のハンサム少年アンディは、ちょっと乱暴者。
以前からその傾向はあったけど、ここ最近は、ちょっと乱暴が過ぎるようです。

いつもイライラしていて、なかなかお友達と上手に遊べない。
フリープレーの時間には、日本語で遊ぶ子供たちが多い中で、日本語が苦手なアンディは、なかなか仲間に入れないのかもしれません。
おいらの話では、アンディがいれば英語で話すし、アンディも日本語を話せるから、一緒に遊んでるよと言いますが…

また、アンディと家族ぐるみで仲良しだったジェニーが、体調をくずして、長いことプリを休んでいるのも原因かもしれません。

いずれにしても、ここのところ毎日被害者が量産されています。

アンディは、気に入らないことがあると、すぐにお友達を叩いたり、押し倒したり、ひっ掻いたりします。
しかも、青あざや流血するくらい力任せです。

つい先日、おいらも、外遊びの時に、おいらが使っていた木の枝を、アンディが無理やり引っ張って取り上げようとして、引っ張り合いになり、おいらは手を棘だらけにして帰ってきました。
先生が気づいて、あわてて仲裁したようですが、力の強いアンディにずるっと引っ張られて、おいらは泣きべそだったようです。

そんなわけで、先生は、毎日誰かの親に平謝り。

それでも子供たちは、根に持つことなく、懲りずにアンディを誘って、一緒に遊ぼうとしてるようです。
クラスの全員が、一度は被害にあってると言っても過言ではないですが、それでも、アンディのことで、文句を言う親はいません。
我が家でもそうですが、何とか、親たちも、自分の子供とアンディが上手に遊べるように、毎日のように子供にアドバイスをしているようです。

アンディの件に限らず、多様性に対する耐性が、日本社会のそれよりはるかに高いインターナショナルスクールの文化だから、乱暴する子に対しても、わりと暖かい見守りが成立してるのかもしれません。

そんなわけで、毎日夕食のトークタイムには、今日のアンディの乱暴ネタの話をするのが、最近の定番になってきました。

先日も、おいらが「今日もアンディが、○○クンをひっかいて、顔にけがした」と話しました。
いつにもましてひどい怪我だったようで、興奮するアンディは、隣のクラスの先生が、別の教室に隔離して宥め、怪我をした子は、病院に行くかどうか先生たちが相談するような騒ぎだったようです。

おいら曰く、「もうちょっとひどかったら、救急車で行くような大きな病院へ行かなきゃいけないかも」と先生が言って、心配してた…と言います。
それは大袈裟にしても、話の様子から、騒動が大きかったことは確かなのでしょう。

そしていつもと同じような話を私は繰り返します。

アンディは、お友達のことを嫌いでやってるんじゃない。
きっとお友達ともっともっと遊びたいんだけど、でもどうやったら喧嘩しないで遊べるか、まだよくわからないのだと思う。
だから、おいらも、アンディと仲良くしてね。
きっと仲良く遊んで、楽しければ、アンディは乱暴しないと思うよ。
でも、もし、アンディが叩いたり、ひっ掻いたりしたら、痛いからしないでと言うのよ。
仕返しはダメ。
きっと、アンディも、いつか乱暴したらお友達が悲しい思いをするってわかって、しなくなるからね。

と。

すると、おいらがポツリと言いました。

アンディは、きっとみんなに見てもらいたいから、pushしたり、hitしたり、scratch(ひっかく)したりするんだと思う。
みんながアンディのことを見てくれない(見てあげない)から、アンディはいつもangryで、dinosaur(恐竜)みたいになっちゃうんだよ。
でも、アンディはいい子だから、おいらくんが「痛いからDon't push!」って言うと、「sorry」って言うよ。
だから、forgiveしてくれちゃう(してあげる)んだよ。


これ、先生が言ってたわけでもなんでもなくて、おいらが自分で感じたことだそうです。

人間関係修行中の3歳児。
小さい頭でいろんなことを感じて、考えて、理解してますねー。

ちょっとびっくり。

いや、子供がいろんなことを感じているだろうことは、想像に難くないわけですが、それをこうやって言葉にできるお年頃ってのが、成長を感じさせます。
ところどころ、英語でしかわからない単語が混じるのは、この際目をつぶって(笑、おいらを誉めてあげたいなと思います。

アンディによって、おいらもまた成長させてもらってる。
集団生活に入れるということは、そういうことなんだなと、改めて思いました。

目の色や肌の色だけじゃなくて、いろんな人がいて当たり前。
思うようにコミュニケーションが取れない相手とも、なんとか折り合いをつけて理解し合おうとするという、人間としてとても大事なことを、おいらはアンディと先生やクラスメートや、その親たちから学んでいます。

乱暴するというだけで、アンディが仲間外れにされたりする環境じゃなくてよかった。

アンディと子供たちとそれを見守る大人たちの試行錯誤はまだまだ続く。

rikipon67 at 01:09コメント(2)トラックバック(0)おいら観察日記   mixiチェック

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コメント一覧

1. Posted by ちえろう   2009年02月08日 14:40
インター、懐が深いですね。
幼稚園や保育園だと、苦情を言う保護者がいそうです。そしてその子の親が保護者会などでつるし上げになりそう。。。

うちの園でも上の子のクラスに一人元気すぎると言うかちょっと乱暴をする子がいて、その子のお母さんが必要以上にいつもいつも恐縮していて気の毒になってしまいます。お互い様だから気にしないで、と謝られるとそのママに伝えているんだけど。
2. Posted by RIKIPON   2009年02月09日 16:21
■ちえろうさん
おいらの担任の先生は、いつもアンディには、気を配っていて、状況をよく理解しているので、親も黙って見守っているんだと思います。
でも、他のクラスには、ちょっとくらいの乱暴はしょうがないというスタンスの先生もいて、野放しというケースもあり、憤慨して文句を言う親もいるようです。

インターだからと言うより、たまたま、おいらのクラスが、恵まれているのかも。。。です。

ちなみに、アンディのママも恐縮しているようで、キャラじゃないのに、PTAの役員をやったり、ボランティアを積極的にかって出たりして、一生懸命学校に貢献しています。
その熱心な姿をみんなが見てるので、なんとか暖かく見守ろうという雰囲気なのかもしれませんね。

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