おいらのいる生活

そんな帽子かぶったまま出てきたの、おいらだけだったよ（笑

連れてきてくれた先生が、「おいらは気に入ったので、かぶって帰るんだって」と笑っていました。

帽子には、おいらの大好きな「おさるのジョージ」が。
そら、脱ぎたくなくなるわけだ！

結局家に帰ってからも、しばらくそのままでした。

さて。

今日は、子供の送り迎えについてのお話です。

おいらが今通っているプリを決めるのに、園バスがあるというのが、ひとつの魅力でもありました。
ですが、結局今のところ、私が送り迎えしています。
最初は、様子がわからないので、先生と直接顔をあわす機会があった方がいいと思い、最初の1学期だけのつもりで、送り迎えを始めました。

そして、そのまま、今でも、送り迎えを続けています。
園バスは料金が法外に高いというのが、利用を見送った一番の理由なのですが、送り迎えを自分でやることには、それなりに面白さもあります。
おいらは、園バスで通いたいらしいのですが、とりあえず、今しばらくは私の楽しみのために、送り迎えをしようかなと思っています。

だいぶ前になりますが、テレビで兵藤ゆきさんというタレントさんが、子育ての話をしていました。
彼女は、当時アメリカのニューヨーク在住で、小学生のお子さんがいました。
アメリカでは、子供をひとりにすることは違法で、学校へは、大人が送り迎えすることが義務付けられているという話をしていました。

日本では、子供だけで学校に通うのが当たり前だから、兵藤さんは最初「面倒くさいなあ」と感じたそうですが、実際にやってみると、これがなかなか面白い。
学校の門の前で、今の今学校から出てきた子供ってのは、学校の中での「温度をそのまま持ち帰ってくる（兵藤さんの表現ママ）」。
友達と喧嘩した日は、カッカしたままだし、先生に誉められた日は、胸を張って堂々と出てくる。

一方、自分の子供の頃を振り返ってみると、学校の門を出た時はカッカしてても、歩いて家に帰るまでの間に、気持ちも落ち着いて、家についてからお母さんに、「今日なにがあったの？」と聞かれても、話すに足りないことのように感じることもしばしば。
つまり、すっかり「温度が変わってしまう」わけです。

学校から帰ってきた子はつまらない。
学校の門の前で待ち構えてその「温度を感じる」のが、楽しいんです、という話でした。

今、私はその話をよく思い出します。

おいらは、大好きな先生の授業があった日や、誰かのバースデーパーティーがあったりすると、自分がどれだけ楽しかったのかをとにかく私に話そうと、先生の手を引っ張って出てきます。
そして、その場でいきなりマシンガンのように、話し出します。
周りのママたちも、びっくり、先生には、いつも笑われます。
一方で、大して話題のない日や、嫌なことがあった日（そんなことはめったにないのですが）は、先生に手を引かれて、かったるそうに出てきます（笑
そして、口をとんがらせて、ぶつぶつなにか言ってたりします。

つまり、おいらは、兵藤さんの言う「温度」がとても分かりやすい。

帰りの車の中では、もちろん、いろいろ一日の出来事を話します。
お弁当が美味しかったこと、おいらの大好きな葉っぱのいっぱい落ちている公園に行ったこと、園庭のお砂場で大好きな女の子とおままごとをしたこと、お友達の持ち物についてたキャラクターの話、などなど、話題は尽きません。

でも、家に着くと、おいらはすっかりスイッチが切り替わってしまって、もうプリの話はあまりしなくなります。
それよりも、家の中でどうやって楽しく遊ぶか、という方向に、おいらの興味が移ってしまうからです。

ってことは、もし園バスを利用したら、おいらは、プリの「温度」を持ち帰って来ることはなくなるのではないか…と思います。
それは、ちょっとつまらないなあ。。。と思う今日この頃です。

園バスを利用すれば、実質保育時間が1時間くらい長くなります。
送り迎えにかかっている時間は1時間から10分程度に短縮され、その分、他のことに使えるでしょう。
自宅近くまでバスが来てくれれば、そのまま託児にも預けやすくなるので、仕事もできるかもしれない。

でも、いや、ちょっと待て！
おいらの「温度」を感じられるってのは、今だけの特権みたいなもの！

どうせ、ニートみたいなもんだし、もう少し楽しんじゃおうかな・・・なんて。

これって、働かない言い訳かしらね（笑